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マグダレン・ウォンは日常的な素材や事象を全く異なった翻訳やコード化によって変容させる。その手法は遊びに満ち、時にきわめて女性的にもしくはポリティカルに展開される。ウォンはインスタレーション、写真、ビデオ、パフォーマンス作品を制作。彼女のパフォーマンスはビデオ作品となる場合が多い。 「Happily ever after」(2008)はギリシャのATMの金額入力に、アルファベットコード化したギリシャ語のテキスト「そして彼らは幸せに暮らしたが、私たちはもっと幸せに暮らした」と打つ。スペルが長過ぎて、結局は警告音とともにカードは返却される。「リング」(2008)や「橋門」(2009)などのビデオ作品では、蛍光リングやゴム風船等々の安価なものを機械的ながら微妙に挑発的な行為の原点として使用する。「ライト」(2010)ではウオンはすべてのクリスマスのオーナメントライトが壊れて何も見えなくなるまで輝くハイヒールで粉砕する。 ウォンは香港在住。2005年アートインスティテュートシカゴにてMFA取得。米国、香港、韓国、中国、スウェーデンなどで展示している。