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ケーシー・ウォン / Kacey Wong / 黄國才

ウォンの作品のテーマを考えると“モビリティ”、“家”、“身体性”、そして“香港”というキーワードが浮かんでくる。自ら高層ビルのかぶり物をかぶって世界の様々な場所で写真を撮るシリーズ、“Drift City”(2000~)では健忘症のビルディングが理想の住処である都市を探すというストーリーで、すでに2000年から続けている。時にプードルを散歩させ、時に他人の家の庭先を掃除するおかしなビルはユーモラスであると同時に鋭い批評眼を感じさせる。

“漂流”シリーズでは、通常であれば一カ所にある家が自由自在に様々な形態で動き回る。2009年の深圳-香港バイシティ建築ビエンナーレで発表された“Padding Home 漂流家室”(2009)は、見事なまでに香港のアパートの一室を再現した1.2平方メートルの小さな家が香港の海を漂流する。
“ファミリア・グランデ”(2010)では、ちょうど一人が寝られるだけの可動式の家を、4人家族がそれぞれ持って生活するという架空の物語となっている。正装して移動する4人家族は、家という究極の買い物をせず優雅に自由に暮らしている。ウォンによれば、この作品は香港の不動産の極端に現実離れしたコマーシャルの中のライフスタイルをアイロニックに表現したもので、高額な不動産がなくても幸福は実現できるのではないか?という問いを発している。

ケーシー・ウォンは、米国のコーネル大学で建築を学び、その後建築家として活躍していたが、イギリスのチェルシーカレッジオブアートで彫刻のMFAを取得しその後アーティストに転身した。2003年にはロイヤル・メルボルン・インスティテュート・オブ・テクノロジーでD.F.A.を取得している。彼の作品はベニス建築ビエンナーレ、香港アーツセンター、深圳ー香港バイシティビエンナーレほか数多くで展示されている。2010年には、香港のベスト・アーティスト・オブ・ジ・イヤーに選ばれた。

(アーティストステートメント/ウエッブサイトより)
“ある事を仔細に手に取って調べる、ということでは、アーティストであることは探偵であることと同じだと思っている。すべてのプロジェクトを始める前は、ミステリアスで不確かだ。作品を制作することは、すべての謎を解き明かしてそれをつなげて解決する事と同じだ。そこには、自分への疑問、心配、制服、驚き、興奮と成功がある。私のインスピレーションは、建築(物質世界)と人間性(精神世界)への感受性から生まれる。作品制作は、私の考えを実現し、物質化し、私の不完全な魂に美しいものを経験させてくれる。”

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© Kacey Wong

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Famiglia Grande

2010
color, sound
1'51"

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In Search of the Dragon

2010
B&W, Sound
6'37"

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Shadow Building

2007
B&W, Sound

City of Tomorrow
1'07"
Shadow From Childhood
1'04"
World Wonder
1'12"

 

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