ファン・シャオランは台北在住のアーティスト。オープンコンテンポラリーアートセンターのファウンディングメンバーでもある。シャオランは2010年に国立台湾芸術大学で修士号を取得、台北を中心に多くの展覧会に参加している。また、台北近代美術館を始めいくつかの展覧会のキュレーターとしても活躍している。
"アガンプ"(2010)はバンチャオにあったオープンコンテンポラリーアートセンターをしばしば訪れていた男の名前で、初期のOCACのすべてのイベントに参加していたという。アガンプは精神を病んでおり、町では異形の存在であった。彼は第2次世界大戦での大量虐殺や、ナチズムに取り付かれており、作品では彼の日常の会話をそのままモノローグとして使用している。その切れ切れのテキストと、彼自身が廃墟となった画廊に立っている映像は彼自身の妄想と現実、過去と現在との曖昧な境界を表現しようとしている。
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