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“Welcome to the Real World!”
欧州発ビデオアートスクリーニングとレクチャー

三回にわたった“ウェルカム・トゥ・ザ・リアル・ワールド”シリーズを通じて、ミアカは意識的に社会へのなんらかのメッセージや、もしくは日常の出来事について考えさせられるようなものを含んだ作品をスピーカーに選んでいただきました。
第一回目4月7日には、インターネットを中心とした情報社会で、ネットの中にただよう情報の流通と新しく再循環している状況や、ビデオゲームをハッキングしたもの、実はわかりやすいインターフェイスで人々が使いこなしていると思っているコンピューターやゲームやネットというものが、見えない権力や企業によって個人の情報を盗み見るツールとなり、また与えられる情報も選別されている、という現実を気づかせるような若いアメリカの作家たちの作品。(ゲスト:ハンナ・ミュガース、キュレーター)

4月7日

4月7日

4月7日、ミューガス氏

二回目4月26日には、主にヨーロッパにおけるコミュニティの、素晴らしい大義とそれに反する現状や、ポストコロニアリズムを、ユーモアを交えて、あるいは詩的に表現したベルギー在住作家たちの作品。(ゲスト:ポール・ウイレムセン、ベルギーのアーカイブアルゴスのディレクター)

4月26日、ウイレムセン氏

4月26日

三回目5月16日は、ミアカのもう一つの戦略目標である、“美術を考えるディスカッションのプラットフォーム”作りのため、日本と欧米をテーマに一回目のラウンドテーブルを行いました。ミアカアドヴァイザーでもある市原研太郎さんも参加し、ディスカッションは美術館のあり方、美術に対する欧米と日本の文化や歴史の違いなどなどにおよびましたが、スウェーデンの作家のニルソン氏からの話や、海外に長期で滞在したアーティストの皆さんの話から、いや、実はアーティストをめぐるいろんな状況は、あまり違わないんじゃないか、というところでタイムアップでした。(ゲスト:池田光宏(アーティスト)、岡田裕子(アーティスト)、河合政之(アーティスト)、瀧健太郎(アーティスト、ビデオアートセンター主宰)、ビークル(アーティスト)、松本力(アーティスト)、もとみやかをる(アーティスト)、ラルス・ニルソン(アーティスト) )

5月16日

5月16日、ニルソン氏

市原研太郎氏

瀧健太郎氏

もとみやかをる氏

スクリーニングはアーティストのラルス・ニルソン氏を迎えて、企業をテーマにしたアニメーションやセミドキュメンタリー作品の自作を見せていただき、解説していただきました。

ご参加いただいた皆さん、本当にありがとうございました!

●当日資料(ウエッブのリンク、ゲストのプロファイルなどの情報も載っています(PDF))
4月7日“なんて時代に生まれちまったんだ!” 日本語 (824kb) / 英語 (134kb)
4月26日“ビデオアーカイブ+‘ディフレイミング’” 日本語 (1063kb) / 英語 (338kb)
5月16日“ラルス・ニルソン+ヨーロッパから日本が見えるーアートを取り巻く状況など”
 日本語 (1048kb) / 英語 (315kb)

以下、広報の情報です。

“Welcome to the Real World!”
2006 4.7(Fri), 4.26(Wed), 5.16(Tue)
at BankART Studio NYK


ビデオアーカイブについてもっと知っていただくために、ヨーロッパからメディアキュレーターとビデオアーティスト、そしてビデオアーカイブのディレクターを招いての最新の映像作品のスクリーニングとレクチャー、ディスカッションを3回にわたって行います。
タイトルの、“ウェルカム・トゥ・ザ・リアル・ワールド!”は、事実を伝えることのない映像の世界を逆説的に“リアルワールド”とし、映像作品の世界へ皆さんを歓迎する、という意味で美術映像のアーカイブの立ち上げを目指すMIACAのキックオフのイベントのテーマとしました。






第1回:2006年4月7日(金) 6:00〜8:30
“リサーキュレーション -アーティストの視点から見たメディアとテクノロジー”
ゲスト:ハンナ・ミューガス(キュレーター、ノルウエー、在ロンドン)

“インターネットの世界は、これまでのメディアのどれとも異なるインターアクティビティを持っている。ウエッブサイトは24時間情報を流し続けていて、止めるには スイッチを切るしか無い。.....少なくとも理論的に言える事は、これまでのポップカルチャーがそこにアーカイブされていて、アクセス可能ということと、さらに重要なの は消し去る事もできると言う事だ。情報は保存されているのではなく、再び循環し、そして新しいシステムの中で再編成される。”セス・プライス、アーティスト

ミューガス女史による、ゲームやインターネットという新しいメディアをとらえた映像作品のコンピレーションを、氏による作品の解説を交えてご覧いただきます。(逐次 通訳付き)

紹介作家:コリー・アルカンジェル、セス・プライス、ペーパラッド他


© Cory Arcangel (beige) "MIG-29 and Fighter"
( "Don't Touch My Computer" at Pace Wildenstein 2005)


第2回 :2006年4月26日(水)6:00〜8:30
“ビデオアーカイブ”
ゲスト:ポール・ウイレムセン(ベルギーのビデオアーカイブ、アルゴスのディレクター)

ブリュッセルの中心部にあるビデオアーカイブ、アルゴス(www.argosarts.org)は、広い展覧会スペースを持ち、同敷地に保存室を備え、8人ものフルタイムのスタッフをかかえるフレミッシュ州のアーカイブです。いつも刺激的な展覧会を行っているアルゴスのディレクター、ウイレムセン氏に、所蔵作品の一部をお見せいただき、お話を伺います。

第3回:2006年5月16日(火) 6:00〜8:30
“欧米の作品と日本の作品”
ゲスト:ラルス・ニルソン(スウェーデンのビデオアーティスト)、池田光宏(アーティスト)、岡田裕子(アーティスト)、瀧健太郎(アーティスト、ビデオアートセンター東京主宰)、もとみやかをる(アーティスト)他

1部 ラルス・ニルソンによるアーティストトークと欧州の若手作家作品紹介
2部 お茶を囲んでラウンドテーブル 美術がおかれている状況とそこから生まれる作品
-欧米と日本について
紹介作家:アレハンドラ・ルンデン、サラ・バナット、マンス・ランゲ

今回のシリーズでは、ヨーロッパや一部アメリカの西欧の作品をお見せしています。3回目の第1部はスウェーデンの若手ビデオアーティスト、ラルス・ニルソンを迎えて作品の上映と、お話を伺います。
第2部は、欧米で美術の作家がおかれている状況や、その作品は日本とどう異なるのか考えます。アジアと西欧、そしてモノカルチャー、単一民族で単一言語が特徴である、世界でも珍しい国、日本。欧米に滞在していた日本のアーティストとニルソン氏に、お話を伺い、また日本には少ないと言われるポリティカルな作品についてご参加の方々とともにディスカッションしたいと思います。

入場料:各回とも¥700(ドリンク付き)

主催:MIACAビデオアーカイブ準備室
助成: スカンジナビア・ササカワ財団、
IASPIS(イアスピス、スウェーデンのアートセンター)
スウェーデン大使館
協力:BankART 1929、アルゴス(ベルギーのビデオアーカイブ)
後援:ノルウエー王国大使館
IASPIS
BankART 1929
アルゴス

場所:Bank Art NYK
横浜市中区海岸通3-9 TEL: 045-663-4677 FAX: 045-663-4745
みなとみらい線「馬車道駅」 徒歩4分 神奈川県警横
http://www.bankart1929.com



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