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キュラトリアル・スタディってなに? 〜海外国内キュラトリアルコース事情
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右から竹久氏、長谷川、大友氏
良く見かける言葉でありながらなかなか意味がわかりづらかったりするキュレーター、キュラトリアルスタディという言葉。実際に海外の大学院などでこの分野を専門に学んだ方々やキュレーターの方を招き、そのような進路を考えている方々への情報提供というテーマでこのトークを開催いたしました。また、ミアカのスタッフのうち二名がこの種のコースを出ている、ということも開催の動機でした。
第1回目ということで、実際にふたを開けると、オーディエンスの方々はみなさんそういったコースへ進もうという方々ではなくて、本当にキュレーターって何をする人なんだろう?と思った方達でした。
最初に、ミアカ長谷川より世界中でこのようなコースが増えて来ているという全体的な説明と、ストックホルムのコンストファックについてご説明しました。そして水戸芸術館の竹久侑さんが、ご出身のロンドンにあるゴールドスミスカレッジのキュラトリアルコースについて、学費から授業の内容、ご自身が成果として行った展覧会など、詳細な情報をまとめてプレゼンテーションしてくださいました。次にアート・オウトノミー・ネットワーク主宰の大友恵理さんは、北九州のCCAについて、問題提起を含むご説明をしていただきました。最後に、スカイプで米国から参加していただいた遠藤水城さん(インディペンデントキュレーター、2006 PREMIO LORENZO BONALDI PER L’ARTE PRIZE受賞者)も、真夜中にもかかわらず、ウエッブサイトを利用して,在籍しているカリフォルニア・カレッジ・オブ・アーツについてご説明いただきました。
ひととおり終わり、観客のみなさんとのディスカッションに入り、いくつか興味深いご質問をいただきました。:キュレーター(展覧会の企画、実施者)とアーティスト、そしてインスティテューションとの力関係はどうなっているのか? :実際に企画立案の上での障害になることは? :そもそもキュレーターとはなんですか?などなど。
実際にたとえばローザ・マルチネスが行ったパフォルマティブなキュレーティングの例、海外のカリスマキュレーターといわれている人々の例、日本の美術館学芸員の例などを合わせ、これらの人々の関係には様々なケースがあるのだ、ということを話し合いました。また、実際に美術館などでボトムアップに企画をあげて行く場合に具体的にどういうプロセスがあるのか、などのお話にもなり、予定時間を過ぎてのディスカッションになりました。
情報提供のトークの予定だったのですが、観客の皆さんの問題意識が異なるところにあったので、キュレーターそのものについて本質的に話し合う良い機会となったかと思います。ご参加いただいた皆様ありがとうございました。
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3月24日(土)14:00〜16:00 (13:30開場)
ザイム別館201
入場料:500円
最近良く見かける言葉として、“キュレーション”“キュレーター”などの言葉があります。職業、職能として我が国でも認知が高まっており、名称は違えどそのための学科が美大を中心に増えてきているようです。海外でもそういったアカデミックな分野はまだ新しいようですが、進化し続けており、実際にアートの世界に卒業生を輩出しています。
本トークでは、そういった情報が得にくい状況である点をかんがみ、実際に最近海外のコースを修了した方々にお話を聞き、各コースの特徴や、その都市の住み易さ、学費、カリキュラムまでの情報提供を行う予定です。
ゲスト:遠藤水城 (ACCの奨学金により、現在新しいコースであるCalifornia College of the Arts Curatorial Practice Program に在籍中。スカイプにて参加)、大友恵理 (AANアート・オウトノミーネットワーク CCA北九州 キュラトリアル・スタディ修了)、竹久侑 (水戸芸術館学芸員、ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ、クリエイティブ・キュレーティングコース修了)
モデレーター:長谷川仁美 (ミアカビデオアーカイブ代表、コンストファック、スウェーデン国立美術デザイン大学 キュレーターラボ修了)
主催:ミアカビデオアーカイブ
共催:ZAIM、横浜市芸術文化振興財団
協力:田口製作所
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