MIACAについて

収蔵保存
分配
教育
アドバイザー、
助成・協力、
スタッフ、他

過去の展示、
イベント他

よくある質問
メールニュース
過去の展示、イベント他


アテネ・リヨン・イスタンブールビエンナーレ報告会

2007年10月15日
アテネ・リヨン・イスタンブールビエンナーレ報告会
国際展の新たな試み
--アテネを破壊せよ/まだ名前のないこの10年間の歴史/可能なだけではない、必要である:
グローバル戦争時代の楽観主義

 市原研太郎氏による、今秋のヨーロッパのビエンナーレ報告会を10月15日に行いました。
 平日の夜にも関わらず椅子が足りなくなるほど多くの方々がいらして下さり、皆様の国際展への興味を伺い知ることができました。現地のふんだんな映像と熱のこもったお話にひきこまれ、終了は午後10時近くまでになりましたが、皆様最後まで熱心に聞いてくださいました。 また今回は、L Packさんに美味しいコーヒーを出していただき、紅茶やお菓子は無料にてお出しし、くつろいだ雰囲気でした。

 まずは、この3つのビエンナーレについて総括的に違いと要約をお話いただき、続いてホウ・ハンルがディレクターを勤めたイスタンブールビエンナーレについて映像が始まりました。サブタイトルの中での、Not Only Possible, But Also Necessary: Optimism in the age of Global Warが今回20周年、10回目をむかえるイスタンブールビエンナーレのテーマですが、まさに市場のグローバリゼーションと実際の戦争や紛争をテーマとした今日的な作品が数多く見うけられました。同時にイスタンブールという場所に存在する文脈に関わったり、現地の貧しい地域や人々を巻き込むような作品もありました。また今ホットな作家や国際展の常連アーティストが数多く見られました。

  次に第一回目のアテネビエンナーレは、全くイスタンブールビエンナーレとは異なる枠組みで構成されていました。市原氏によれば、最近は物語性を排除するような作品が主流だけれども、あえてビエンナーレ全体の構成を破壊をテーマにした物語に持ってきているということでした。9.11を思わせる多くの建造物が崩れ去る導入部から、破壊の美しさ、醜さ、そして無(小羊の死体が波に打ち寄せられる映像の作品)と、全作品を6つのパートに分け、それぞれをday 1からday 6としています。全体によってある物語にする、というこれまでの国際展では見られなかった方法は、ギリシャ在住の3人のアーティストとキュレーターによって作られました。アーティストもギリシャの若い作家や、比較的無名に近いアーティストを多く参加させています。テーマは、Destroy Athensです。 今回の企画に作品イメージの使用をミアカに許可してくださったthe erasersも参加していました。

 リヨンビエンナーレは今回60名のアーティストやキュレーター、クリティックにこの10年間でもっとも重要だと思う作品を選んでもらい、それらを展示するという方法でした。この選定方法を“ゲーム”と呼び、これによって最近10年間の歴史について語れるだろうという新たな国際展の形です。テーマは、“まだ名前のないこの10年間の歴史”です。市原氏によると、方法自体は画期的ではあるが、展示方法のせいかばらばらな印象だったそうです。しかし興味深い試みであることには変わり有りません。

  今回はミアカでのレクチャーということで、映像作品を多くご紹介いただきましたが、特に意図せずとも光と動き、音を要素に持つ映像という媒体は現代美術の中でますます重要な地位を占めています。今回の3つの国際展の作家名を見てもそれは明かに思えました。 いらしてくださった皆様、ご協力いただいた皆様ありがとうございました。 


(開催告知)

2007,10,15
アテネ・イスタンブール・リヨン ビエンナーレ報告会
ーアテネを破壊せよ/まだ名前のないこの10年間の歴史/可能なだけではない、必要である:
グローバル戦争時代の楽観主義


 ミアカビデオアーカイブは美術評論家/京都造形大学教授の市原研太郎氏をお招きして秋の欧州のビエンナーレ報告会を行います。 国際展の意義が問われる中、大規模に開催されたベニス、そしてミュンスター、カッセルと大型展の陰で、3つのビエンナーレが9月に始まっています。 20年目を迎えたイスタンブールビエンナーレが、ホウ・ハンルによりグローバリゼーションに対するプラットフォームやマルチチュードの可能性といった比較的コンベンショナルなテーマのビエンナーレを開催しているのに対して、第1回目のアテネビエンナーレは、”アテネを破壊せよ”をテーマに、”今日の地政学的な問題にいかなる方向性を見いだす事も目標とせず”ただ物語を語ることをテーマにしています。 そしてリヨンビエンナーレは、タイトルこそあるもののテーマを冠せず、作家とキュレーター60人に“重要な”作品を展示してもらう、という枠組みのみを主催側が用意する、画期的な試みを行っています。 撮れたての映像満載で、今秋のヨーロッパの国際展を検証いたします。ぜひご参加ください。

2007年10月15日(月曜日)午後7:30より(7:00開場)
ZAIM 横浜市中区日本大通34 本館1F交流サロン
入場料:500円(お茶菓子つき)
主催:ミアカビデオアーカイブ
共催:ZAIM 横浜市芸術文化振興財団 協力:田口製作所 L Pack  マジカルアートルーム
問い合わせ:info@miaca.org


戻る


pagetop