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オ・ビ・ラ2



第二回のオープンビデオライブラリーと展覧会、オビラ2プロジェクトも無事に終了いたしました。

今回も、6日間でほぼ100名のご来場をいただきました。特に今回は展示も4作家と力を入れ、また推薦者の宮津大輔さんとアーティストの田幡浩一さんのトークイベントも催すことができ、皆様にお礼申し上げます。

展示は今回初めてザイムの地下同行室を使用しました。ここは昔の留置場で、今もむき出しの壁と食事を差し入れる小さな窓とテーブルがついていて、独特の雰囲気です。金島隆弘さんご推薦の宋冬の作品は、ひび割れた壁への投影がなんともぴったりとしていましたし、アンテナの方とTSCAのお二人はジャッピーの素晴らしいインスタレーションを設置していただきました。(宮津氏ご推薦)小さい方の同行室には、日本初公開となるエイドリアン・パチの作品(これは警察署での尋問の記録でした)と、北九州のユニット、セカンド・プラネットのミュージアムの未来を各国の占い師に占ってもらう作品で、遠藤水城氏ご推薦のこの2作品は、公的なインスティテューションを笑い飛ばすような共通点があり、興味深い展示となりました。

また、3階のシアターで12月9日に行われたトークイベントでは、宮津大輔氏のコレクターとして映像へのご興味や、どのようにコレクションを決めるかなどなど普段あまりお聞きできない収集についてのお話が非常に興味深く、質問もたくさん出ていました。また、後半の田幡浩一さんは今回トークが初めてという事でしたが、とてもおちついて自作について語られ、映像作品も未公開のものまで数多く見せていただきました。宮津さん、田幡さん、トークにご協力いただいた、ギャラリー小柳さん、そしてご来場いただいた皆様、どうもありがとうございました。

アーカイブとして、ライブラリー公開は重要な柱のひとつですので、短期ではありますがミアカはオビラプロジェクトを継続して行って行きたいと考えております。

 

 
 
 

”映像作品は時間がかかってヤダ!”
”展覧会では途中からしか見られない事が多くて、残念”
”以外と長い作品で、最後まで見られなかった!”
”あ、これこれ、これ見たかった!”

そんな声にお応えして、お茶とお菓子とソファーでゆったりしっかり映像作品が見られる期間限定のイベント、今年もやります。

ミアカビデオアーカイブは第2回目の公開ビデオライブラリー企画として、オ・ビ・ラ2を開催いたします。美術の映像作品は、上映の時間がわからなくて全部見られない、途中からしかみられないという場合がありますが、オ・ビ・ラではそういうことはありません。自分のペースで、見たい作品を選んでゆっくりしっかり見る事ができます。

昨年は内外の専門家による推薦作品を中心にお見せしましたが、今回はミアカ収蔵作品と、オランダの国立アーカイブモンテビデオの最新コンピレーションなどの参考作品、そして5人の推薦者による推薦作品あわせて250タイトルから選んでご覧いただけます。

また、同時開催としてザイム地下にて宮津大輔氏推薦作家のアンテナ、遠藤水城氏推薦のエイドリアン・パチとセカンドプラネットの作品展示、そして金島隆弘氏推薦の宋冬(ソンドン)の作品を廊下にて展示いたします。(オビラチケットでご覧いただけます)

12月9日日曜日には、コレクターの宮津大輔氏とアーティストの田幡浩一さんのトーク、「なぜ今映像か?コレクターの視点、作家の視点」も行います。

■オープンビデオライブラリー
2007年12月4日(火)〜2007年12月10日(月)
  午後12:00〜午後7:00
(初日は午後6:00より、最終日は午後5:00まで)

★オープニングレセプション 12月4日午後6時より
ZAIM 本館1F交流サロン 横浜市中区日本大通34

■入場料
500円(珈琲,紅茶、お菓子つき/展覧会共通) 

■推薦者
市原研太郎 美術評論家、京都造形大学教授 推薦作家:木村眞由美
遠藤水城  アーカスディレクター 推薦作家;エイドリアン・パチ, Second Planet
金島隆弘  ART IT  北京在住 推薦作家:?斐(ツァオ・フェイ)、宋冬(ソンドン), 朱加(ジュ・ジャ)
宮津大輔  コレクター  推薦作家:田幡浩一、アンテナ、アン・ジュンギュ
ロナルド・ヴァン・ソンペル キュレーター ベルギー/イギリス

■参加作家
飯村隆彦、ラルス・ニルソン、ヨハネス・ナイホルム、ツアオ・フェイ、森山大道,菅木志雄、カトウチカ、池田光宏、開発好明、唐津哲也、小瀬村真美、小鷹拓郎、佐原和人、鈴木啓太、タムラサトル、土屋豊、永岡大輔、西野正将、東野哲史、増山士郎、松本力、三井孝明、水越香重子、三宅信太郎、山下麻衣+小林直人、ヤンヘ・チャン・ヘヴィー・インダストリーズ、瀧健太郎、印牧和美、ニール・カミングスとマリシャ・ルワンドウスカ、ソフィー・ソーセン、サスキア・ホルムクイスト、テア・マキパー、エヴァ・リンダー、クリーニングソサイエティ、モンテビデオコンピレーション(オランダ)、フィルムフォーラムコンピレーション(スウェーデン)、ビデオアートファウンデーション、ビデオディクショナリーほか

■同時開催


セルA : 「ジャッピー来臨」 アンテナ (宮津大輔氏推薦作家)
セルB : 「Believe me I am an artist」 エイドリアン・パチ 
「Future for Museum」 セカンドプラネット (遠藤水城氏推薦作家)
廊下 : 「食べる山水画」 宋冬(ソンドン) (金島隆弘氏推薦作家)

2007年12月4日(火)〜2007年12月10日(月)(時間はライブラリーに準じます)

アンテナ
京都在住のアーティストグループ、アンテナの展覧会を同時開催いたします。アンテナは2007年ドイツでのビデオナーレ11ほか国際的に活躍する若手アーティストです。
今回展示の、彼らの代表作ともいえる、「ジャッピー来臨」では黄色いねずみの着ぐるみを着た人々が、平安朝を思わせる華麗な儀式を繰り広げます。日本の伝統文化と、笑顔が張り付いた市場経済の象徴を思わせるネズミたちによる現実と非現実の狭間のような映像絵巻をお楽しみください。

エイドリアン・パチ
パチは1969年アルバニア生まれ、アーティストの一家に育ち、祖国の政権崩壊によりイタリアに家族で移民してきました。パチの作品は、自分の家族やアルバニアの人々を被写体に淡々と切り取られた日常を軸に一種のユーモアを内包したものです。移民としてのアイデンティティや、家族の親密さ、過去の記憶、パチのきわめて個人的な物語は、同じような人々の集合的な記憶と現実のストーリーであり、声高に語られることがないからこそひっそりと深い愛情が感じられます。

セカンド・プラネット
北九州在住。宮川敬一と外田久雄のユニット。1990年代から都市空間を使った多数のアートプロジェクトを企画・運営したあと、1997年にオルタナティブ・スペース「Gallery SOAP」をオープン。2006年より古郷卓司(アーティスト、キャンディ・ファクトリー主宰)、毛利義孝(社会学)、大友良英(作曲家・ミュージシャン)等とNPO法人アート・インスティチュート北九州を設立、そのウェブ・アート・プロジェクトArtonline.jpをオープン、ゲスト・ディレクターとして広島現代美術館でのウェブ・プロジェクトを行う他、2007年10月には北九州ビエンナーレを開催しました。
今回の推薦作品The Futere for The Museum は2004年から北九州市立美術館、福岡市美術館、金沢21世紀美術館、広島市現代美術館の未来を国内外(東京、金沢、広島、北九州、那覇、マニラ、プラハ、ベルリンなど)の占い師に占ってもらうというなんともユーモア溢れるプロジェクトです。

■トークイベント
「なぜ今映像か? コレクターの視点、作家の視点」
現代美術の世界での映像は、30年程度の短期間でその地位を確立しています。我々の日常にも動画はあふれています。映像作品の魅力とはなんでしょうか。現代美術コレクター宮津氏をお迎えして、ご自身の収集についてや、コレクターの視点から見たアートの世界についてお話いただきます。また、今回宮津さんにもご推薦いただいた若手アーティスト、田幡浩一さんにも、ご自身の平面作品と映像作品との関係性や、作家の立場から考える映像の作品についてお話いただきます。
日時:12月9日(日)午後2時より
   ZAIM本館
ゲスト:宮津大輔(コレクター、オビラ2推薦者)
    田幡浩一(アーティスト,オビラ2参加作家)
2007年12月4日(火)〜2007年12月10日(月)
午後12:00〜19:00
(初日は午後6時より、最終日は午後5時まで)

ZAIM 本館1F交流サロン、本館地下(展示)
横浜市中区日本大通34 
入場料:500円(珈琲、紅茶、お菓子付き、展覧会も見られます)

主催:ミアカビデオアーカイブ
共催:ZAIM 横浜市芸術文化振興財団
後援:イタリア大使館

協力:ギャラリー小柳、gallery sora.、小山登美夫ギャラリー、ZENSHI、タカ・イシイギャラリー、田口製作所、Takuro Someya Contemporary Art、タケフロ、ビタミン・クリエイティブ・スペース、北京公社、モンテビデオ オランダ国立メディアセンター、The Video Art Foundation、ユカササハラギャラリー

 

 

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