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Sussanne Kutter FLOODED HOME 2003 「Once, there was the sea むかしここらは海だった」



横浜の桜木町のスペース、創造空間9001にて
Sussanne Kutter FLOODED HOME 2003
「Once, there was the sea むかしここらは海だった」開催いたしました。



2009年2月18日(水)〜2月24日(火)
10:00〜19:00 (初日のみ12:00より)

創造空間9001
横浜市中区桜木町1-1-75
(JR桜木町駅改札を出て右脇)
TEL 045-226-5511
FAX 045-212-3779
URL : http://9001.tv
MAIL : 9001ekisha@yaf.or.jp

Moving Image art exhibitions that MIACA presents
第1回ミアカ映像展示企画

むかし、ここらは海だった。
山下麻衣+小林直人
スザンヌ・クッター

およそ、350年も前のことですが関内、桜木町、みなとみらいのあたりは
袖ヶ浦と呼ばれる美しい静かな海でした。ちょうど富士山の大爆発でかなりの灰が堆積したこともあり、江戸の材木商、吉田勘兵衛が埋め立てて新田開発を行いました。そして時は流れ80年代、大規模な埋め立てによりみなとみらい地区が出来、オフィスビル、ホテル、ショッピングモールやシネマコンプレックス、遊園地などでにぎわっているのはご存知の通りです。

山下麻衣+小林直人と、スザンヌ・クッターによる展覧会「昔、ここらは海だった」は訪れる人々にかつての海を思い起こさせます。
桜木町駅脇の一角にあり、人と車の往来が絶えないここ創造空間9001では、かつての美しい海など想像する事も困難ですが、すべてのもの、特に自然にそれぞれの精霊がやどることを信じていたのが我々日本人です。もしも土地がその記憶を持つなら、目的地へと急ぐ人々に波の音が聞こえたとしても不思議ではありません。

山下麻衣+小林直人の「1000Waves」では、アーティストが打ち寄せる波の数をえんえんと数え続けます。一見無意味なこの行動ですが、疲れを見せずたんたんと続く数える声は、祈りの声にも思えます。そして永遠の繰り返しの波に大自然への畏怖すら感じます。
スザンヌ・クッターによる「Flooded Home」(水没する家)では、ごく普通の家が徐々に水に浸食され、ついには水没してしまいます。完全に水の中にある部屋はなにか可笑しいのですが、同時に目を離す事の出来ない魅力を持っています。青い水の中でふわふわと漂うサボテンやソファは、不思議な美しさを持って迫ってきます。
山下麻衣と小林直人はともに東京芸術大学卒業、卒業後はヨーロッパで活動しており、2008年秋に帰国しました。テートモダン(ロンドン)やキアスマ(ヘルシンキ)、トランスメディアーレ(ベルリン)など数多く発表しています。
スザンヌ・クッターはドイツ生まれ、映像のみならず様々なメディアで作品を制作し、現在は に在住しています。

主催:創造空間9001 旧東横線桜木町駅舎(財団法人横浜市芸術文化振興財団)

後援:横浜市開港150周年 創造都市事業本部/神奈川新聞社/TVK/RFラジオ日本

/FM横浜/横浜市ケーブルテレビ協議会

協力:Rasche Ripken Berlin





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